スキューバダイビングの必須ステップ:安全停止の重要性と実践方法

どうもあっきーです!

今回はダイビングを行った後に必ず行っているかと思いますが「安全停止」の大切さについてです。

「安全停止」は、潜水者が水面に戻る前に深度の浅い場所で行う一連の手順のことを指します。

一般的なファンダイビングで潜った後はほぼ100%必要になってくるものなので目的と確認しなければならないことを見ていきましょう!

オープンウォーターでやった気がするけどなんでやるんだっけ・・・?

もしやらなかったら大変なことになるかもよ!

安全停止の目的

リクリエーションダイバーは、普段のダイビングは停止することなく直接水面に浮上してもよい減圧不要ダイビングと呼ばれるものですが、安全性にさらに余裕を持たせるために安全停止というものがあります。

安全停止には、いったん浮上を停止することで、念を押して余分な窒素を身体から排出する時間を延長するという効果以外にも、水面にでる前に浮上速度を安定させて微調整する時間ができるなどの効果があります。

  1. 窒素の排除: スキューバダイビングでは、潜水者は水中で深い深度に潜ることにより、血液中に窒素を吸収します。窒素は、特に深度が深い場合に急激に吸収され、浮上時に気泡として発生する可能性があります。安全停止は、深度の浅い場所での静止により、体内の窒素がゆっくりと排除されるのを助けます。
  2. 窒素中毒の予防: 深い深度での潜水中に大量の窒素を吸収すると、浮上時に窒素中毒の症状が現れる可能性があります。これにはめまい、吐き気、混乱などが含まれます。安全停止は、これらの症状を予防するために必要な手段の一環です。
  3. 浮上時の圧力変化の緩和: 潜水中は水圧がかかりますが、浮上時に急激な水圧の変化が起こると、窒素の気泡が発生しやすくなります。安全停止は、ゆっくりと浮上することで水圧変化を緩和し、気泡の発生を最小限に抑えます。
  4. リラクセーションと安全性の向上: 安全停止中に潜水者は浮上しながらリラックスすることが求められます。このプロセスは潜水者に安全性と自己コントロールの向上をもたらし、潜水経験全体の安定感を向上させます。

窒素中毒は「窒素酔い」と呼ばれることもあるよ!

安全停止のステップ

  1. 深度の浅い場所で行う: 安全停止は通常、水深が5メートル(約15フィート)から3メートル(約10フィート)の範囲で行います。これは、浮力の変化が少なく、水圧の影響が比較的小さいためです。
  2. 時間: 通常、安全停止は3分間行います。これにより、体内の窒素がより多くの時間をかけて排出されることになります。
  3. 浮力の調整: 安全停止中には、浮力の調整が重要です。潜水者は浮き袋やウェイトを使用して適切な浮力を維持し、水面に向かってゆっくりと浮上します。
  4. リラックス: 安全停止中はリラックスして浮上することが大切です。急いで浮上すると、浮上時に発生する窒素の気泡が血液中に移動する可能性があります。これを防ぐために、緩やかでコントロールされた浮上が重要です。
  5. ダイビングコンピュータの確認: 潜水者は、ダイビングコンピュータやダイブウォッチなどの潜水計器を確認し、浮上に関する警告や制限があればそれに従います。

初心者や流れのあるポイントでは、ラインや岩などにつかまって安全停止するのが簡単ですが、経験を積んでいくと深度を保ってホバリングすることもできます。

どんなダイビングでも、終了時には安全停止をすることを推奨します。

特に30m以上のディープダイビングを行ったときや、ダイブコンピューターが示す減圧不要限界の残り時間が0になったときは必ずするべきと考えてください。

安全停止は行うべきものですが、タンク内の残圧が残りわずかなときや天候の急変などの特別な状況では水面への浮上を優先させてください。

よし、安全停止っと・・・あっエアがもうない!

ギリギリまで潜りすぎだぞ!

緊急減圧とは? 

「緊急減圧」(Emergency Ascent)は、潜水者が潜水中に何らかの緊急事態に直面し、急激な浮上が必要な場合の手順を指します。

通常、この状況は急速な浮上が必要で、適切な安全停止が行えない場合に発生します。

緊急減圧は、潜水者が急いで水面に浮上する際に発生する、減圧症やその他の潜水関連の健康リスクを最小限に抑えるための手順です。

ダイブコンピューターの動きとしては、減圧不要限界を超えると、減圧モードに入り、緊急減圧停止のデータ表示します。

各メーカーによって減圧モードの機能は異なりますが多くのダイブコンピューターは水深5mではなく3mで緊急減圧停止を表示します。

ですが浮上OKの表示が出るまで、水深3メートルに対して、普段より時間は長くなるかもしれませんが5mで停止していても問題ありません。

  1. 浮上: 緊急事態が発生した場合、潜水者は速やかに水面に向かって浮上を開始します。急速な浮上は減圧症のリスクを増加させますが、緊急事態がなければ通常の浮上手順を守ることが重要です。
  2. 安全停止: 潜水者が緊急事態によって安全停止を行う余裕がない場合、通常の安全停止が行われない可能性があります。ただし、できるだけ安全停止を行うよう努めることが望ましいです。
  3. 救助: 潜水者が水面に達した後、必要に応じて救助を求めます。緊急事態が健康に影響を与えた場合、速やかな医療の受診が重要です。

緊急減圧をしなくちゃいけない時ってどんな時?めちゃめちゃこわいんだけど・・・

いくつか考えられるのはこんな時かなぁ

  1. 潜水中の器材の故障: 潜水器材に何らかの故障が発生し、その故障が修復不能である場合、急激な浮上が必要になる可能性があります。
  2. エア供給の問題: タンク内の空気供給に問題が生じ、呼吸が困難になった場合、潜水者は急激な浮上を余儀なくされることがあります。
  3. 深度でのトラブル: 深海潜水中に重大なトラブルが発生し、そのトラブルが深度での潜水を継続するのが困難な場合、急激な浮上が必要です。
  4. 意識喪失: 潜水者が意識を失った場合、同伴ダイバーやサーフェスサポートがいない場合は、速やかな浮上が求められます。
  5. ダイブコンピューターの警告: ダイブコンピューターが異常な潜水プロファイルや潜水時間を検出し、急激な浮上が必要であると示している場合。

安全停止の実施や潜水中の安全性向上をサポートする様々なアクセサリーや機器

サーフェスマーカーブイ(Surface Marker Buoy, SMB)

SMBは、水面に潜水者の存在を知らせるために使用されます。

潜水者は安全停止中や浮上時にこれを使い、船舶や他の潜水者に自分の位置を示すことができます。

ダイブコンピューター

ダイブコンピューターは、潜水中の深度、残りの浮上時間、安全停止の必要性などをリアルタイムで計算し、潜水者に表示する装置です。

安全停止を実施するのに役立ちますが、ダイビングにおいて必須のアイテムであり、持っていなければレンタルか購入しなければ潜らせてもらえません。

ダイブコンピューター選びについてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。

安価から高価まで!初心者からのダイブコンピューターの選び方とおすすめを紹介

ポケットマスク(Pocket Mask

ポケットマスクは、潜水者が水面に浮上せざるを得ない緊急事態での人工呼吸を容易にするためのものです。

エマージェンシーシグナルデバイス

潜水者が緊急事態を伝えるためのサイレンや光を発するエマージェンシーシグナルデバイスがあります。

潜水用ナイフ

緊急事態に備え、例えば何かに絡まった場合などに使える潜水用のナイフもあります。

最後に

さて、安全停止についての重要性がわかってもらえたでしょうか?

基本的にガイドの指示に従ってダイビングをしていれば安全停止を含め十分な残圧を残して戻ってくるはずなのでこのような心配は無用です。

そしていざというときは慌てず、潜る前は以上のようなトラブルを少し考えておいてシミュレーションしてみると、いざという時動けるかもしれません。

減圧症についてはまた別で詳しく紹介しています。

【減圧症の恐怖】水中で窒素が体を襲う!減圧症の症状と対処法を徹底解説

それでは楽しいダイビングライフを!

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