ダイバーに直接影響を与える環境コンディション3つ目になります。
潮流
ダイビングの基本として、ダイビング中はリラックスして、動きすぎで疲れないようにすること。
また水の抵抗をできる限り受けない流線形の姿勢で泳ぐことが大切です。
次に流れがある場所でダイビングをする場合に、息切れしたり疲れたりしないよう流れに対処する方法があります。
流れとは水が大量に動くことを言って主に海洋で発生しますが、大きな湖や内海でも発生し、小さな池などでもある程度はおこります。要因としては
- 水面を吹く風
- 太陽によって水が不均一に温められたり冷やされたりする現象
- 潮の拇干満
- 波
によって引き起こされるものがあります。
弱い流れでもそれに向かって泳ぐとかなり疲れますし、空気の消費も早くなります。なので流れはなるべく避けていく方が得策といえます。
ダイビングを予定しているポイントに弱い流れがある場合には、ダイビングの前半は流れに向かってゆっくりと泳ぎます。
そうすれば戻るときに流れに乗って楽に戻ることができます。流れが弱くても水面を逆らって泳ぐのは避けた方がよいでしょう。
一般には水面より水底のほうが弱いので、水底に沿って進んだ方がいいでしょう。
流れに押し流されてエキジット・ポイントを通り過ぎてしまった場合は、流れに向かっておよごうとせず、横切るように泳ぎます。
横切ることで流れから抜け出せたり、ボートからのラインをつかんだり、下流の岸へ泳ぎつくことができます。
ボートダイビングで水面で流れにつかまってしまってボートに戻れない場合は、落ち着いてBCDに空気を入れ浮力を確保します。
その後助けを求めボートに拾ってもらうのを待ちます。無理に逆らって泳ごうとしてはいけません。