潮流について以前お話ししたと思いますが、水中には流れというものが存在し、弱い流れにしても逆らって泳ぐことは疲れがたまりますし、エアの消費も早くなります。
ドリフト・ダイビングとは潮流が強くて流れに向かって泳ぐことができないときには、あえてその潮流に乗って(流されて)行うダイビングのことです。
ドリフトダイビングのメリット
- ダイビング中はダイバーは潮の流れに身をゆだねて運んでもらうだけなので、体力はいりません。
- ドリフト・ダイビングでなければ潜ることができないポイントがあることです。日本には神子元島(みこもとじま)、海外だとインドネシアのバリ島、パラオなど、ドリフト・ダイビングのテクニック以外は使えない強い流れがいつでも起こるところがあります。
- 潮流に乗ることによってフィンキックで泳ぐダイビングよりも広範囲に移動できるのと、エア消費の少なさも相まって、いつもより多くのものを見ることができます。
- ボートはダイバーと一緒に移動しているので、エキジット・ポイントを探す必要がなく、流れた先で待っていてもらい、そこでエキジットするのが基本です。
エントリー
ドリフト・ダイビングではグループでの足並みを揃えることが重要になってきます。
エントリーのタイミングも流れがあるので同じタイミングでなければなりません。
ボートがダイビングポイントに到着したときには自分自身の準備が完了しているようにしましょう。
チェックも特に慎重に行いましょう。エントリーしてからの調整ミスなどがあると、まずグループとはぐれることになり、焦りが生まれます。
合わせてボート自体もスクリューを止めると少しの時間でも流されてしまうので、予定のコースから外れてしまうことにもなりかねません。
浮上からエキジット
エントリーの時と同様、グループ全員が同じタイミングで浮上するようにします。
水深5m付近まで浮上したら安全停止をしましょう。水面ではグループ同士でまとまっているようにし、ガイドの指示に従いましょう。
ボートからのドリフト・ダイビングは、ダイバーがボートに戻るときにはスクリューを止めなければならないので、安全のために指示があるまではボートには近づかないようにしましょう。
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