どうもあっきーです!
水底と言っていますが海の底の部分ってどうなってるか知ってますか?
たいていは砂地だったりするんですが、それがどうしたのかというと海の中は意外な危険が潜んでいるんですよということを今回お話ししたいと思います。
深遠な水底、我々が知らない世界への扉がここに。波に隠れた謎めいた構成、驚くべき生態系の舞台裏に迫ります。
水底の構成
ダイビング中は基本的には水底の近くにいることが多いものです。
ポイントによって変わってきますが大体20メートル前後あたりが面白いものが見れるためです。
水底の構成はダイバーに影響を与え、水底の構成によって動き方も変わってきます。
水底の構成は大きく分けて7つほどあります。
泥(Mud):
- 粒子が極めて微細で、泥は水底に堆積しやすい底質です。粘性があり、水流が緩やかな場所や閉じた入り江、河口などで見られます。
砂(Sand):
- 中程度の粒子が積み重なった砂は、泥よりも水の透明度が高く、水流による影響を受けにくい特性があります。砂の底質は浅瀬や海浜、サンゴ礁周辺などで見られます。
礫(Gravel):
- 中程度から大きな粒子が混ざった底質で、水流が速い河川や激しい波浪の影響を受けやすい地域に見られます。礫の底質は堆積が少なく、水の透明度が高いことがあります。
岩(Rock):
- 岩の底質は、海底や湖底に露出した岩石で構成されています。これは海山や深海の斜面、湖底の岩礁などで見られます。岩の底質は生態系においても独特な環境を提供します。
泥砂混合底(Muddy-Sandy Bottom):
- 泥と砂が混在した底質で、海底の特定の地域で見られます。混合底は水流が穏やかな中程度の深さの場所でよく見られます。
岩礁(Reef):
- サンゴ礁やその他の岩礁は、海底に堆積した有機的な物質や石灰岩の堆積物によって形成された構造です。これらの地域は多様な生態系をサポートし、ダイビングスポットとしても人気です。
藻場(Seagrass Bed):
- 海底に海草や藻類が広がる場所。これは潮汐の影響を受ける沿岸域や浅い海域によく見られ、多くの生物がこのエコシステムで生息します。
これらはさまざまな生物の棲み家になっていて観察して楽しむことができます。
底生生物と生態
底生生物は、水底に生息し、その環境に適応した様々な生物の総称です。
これらの生物は、潮間帯、海底、湖底、川底など、水域の様々な地域に生息しています。
底生生物の生態は水域の生態系において重要であり、食物連鎖、酸素供給、水質浄化などに寄与しています。
- サンゴ礁生態系:
- サンゴ礁は、多様な底生生物の生息地として知られています。サンゴポリプやサンゴの構造は、多くの魚や甲殻類、軟体動物などの生息にとって理想的な場所を提供します。
- 海草場:
- 海底に広がる海草は、魚や甲殻類、巻き貝など多くの生物にとって重要な棲息地です。これらの場所では、多くの魚が隠れ家や摂餌場所として利用し、若魚や甲殻類が保護されます。
- 堆積底生物:
- 底質が泥や砂の場所では、底生生物も異なります。ミミズや甲殻類、底生魚などが見られ、底質の中に生息する生物もいます。
- 岩礁生態系:
- 岩礁地帯には、ウニ、カニ、貝類、藻類などが生息します。これらの生物が岩や岩間に隠れたり、餌を求めたりする姿が見られます。
- 深海底生物:
- 深海に生息する底生生物は、光が届かない深海の環境に適応した生物で構成されています。深海底には、巨大なエイリアンウォーム、深海クジラ、深海の無脊椎動物などが見られます。
- 川の底生生物:
- 川底には、岩の間や砂礫底に生息する生物がいます。例えば、エゾウグイやドジョウ、カワムツ、ヤマメなどが底生生物として知られています。
水底に潜む問題と気をつけること
ダイビングにおいて水底に近づく際には、安全性や環境保護のためにいくつかの注意点があります。
- 浮力の調整:
- 水底に近づく際には、浮力を調整して浮き過ぎや沈み過ぎを避けることが重要です。潜水中の適切な浮力管理は、水底や生態系に損傷を与えないために重要です。
- フィンワーク:
- フィンを使った適切なキックテクニックをマスターし、水底に触れないようにしましょう。地面に触れると、底生生物や環境に損傷を与える可能性があります。
- プランニングとコンパスの使用:
- ダイブプランを事前に確認し、水底での方向をコンパスで確認することで、進路を正確に保つことができます。方向を迷わないようにしましょう。
- 生態系への配慮:
- 水底にはさまざまな生態系が存在します。触れたり、環境を乱すような行動は避け、生態系の保護に努めましょう。特にサンゴ礁や海草場では、慎重な行動が必要です。
- 透明度の確認:
- 透明度が低い場合は、水底に近づく際の視界が制限されることがあります。安全にダイビングするためには、透明度を確認し、それに応じた行動をとることが必要です。
- 深度と時間の管理:
- 潜水中の深度や時間を把握し、計画内で行動するようにしましょう。深い場所や長時間の滞在は、浮力や残存空気などの要因を考慮する必要があります。
- ダイブガイドの指示を守る:
- ダイブガイドが提供する指示やガイドラインに従うことが重要です。特にリーフやサンゴ礁に関する規制や指導を守りましょう。
- ダイブバディとのコミュニケーション:
- ダイブバディとのコミュニケーションは必須です。水底に近づくときも、ダイブバディとの信頼性のある合図や意思疎通を確保しましょう。
水底がシルトや泥だと簡単に巻き上がってしまい、エントリーやエキジットのとき、あるいは水中で動いている時に注意が必要な場所もあります。
水底が柔らかい泥だと、歩いてエントリーするとき足が沈み込んでしまいます。
柔らかいシルトや沈殿物に何かをおとしてしまうと、中に入り込んで見つからなくなってしまうかみしれません。
また、前のほうに注意していないと、埋もれている木や人工の物体や水中生物に絡まってしまう恐れがあります。
その他、岩やサンゴで切ったりすりむいたりする恐れもあります。
こうした水底に潜む問題点を知っておくことで多くが回避できることです。
経験を積んでいくことで水底の構成がある程度予想できるようになります。
いつも油断せずに、着底するときは、手や足の着く場所に注意し、落ち着いて行動するようにしましょう。
別の理由からも水底に注意する必要があります。水中の生物の中には非常にデリケートなものがいて、ちょっと触れただけでもダメージを与えてしまったり、殺してしまう場合があります。
なので水底に気を付けるということは自分自身のトラブルを避けるのと同時に環境へのダメージを最小限にするということでもあります。
足をつくときは下をよくみてね!
最後に
ガイドが何かおもしろいものを見せてくれるときなどその場で止まったりするとき、または狭いところで順番待ちをするときなど足をつきたい場面があるかと思います。
着底するときは底の砂を巻き上げないようにゆっくりと忍者のごとく足をつきバランスを保って降りましょう!
あとは基本的なことですが、浮力をしっかり調節し、中世浮力をとってオクトパスやゲージ類を引きずらないようにし、泳ぐときは足が下がらない流線形を意識しましょう。
それでは楽しいダイビングライフを!