どうもあっきーです!
今回はマリンダイビングフェアで原田雅章さんの初心者向けにコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)についてのセミナーを聞いてきました。
初めてカメラを買ったばかりの方、初心者でほとんど触っていない方など参考になるかと思うので内容についてお伝えしたいと思います。
所々僕の経験談も含めてまとめていきたいと思います!
原田雅章さんプロフィール
マリンダイビングのスタッフで主催者側の立場でもあります。
(株)水中造形センターで働くサラリーマンでもありプロのカメラマンでもあります。
カメラ・写真に関しては「水中写真の学校」講師もやっています。
水中写真を撮るために必要なもの
ハウジング
防水ケースのことです。
カメラ自体が防水でも耐えられる深度に限界があるのでハウジングとセットで用意するのが基本形です。
Oリンググリス
自社の純正のものを使うようにと書いてあります。
他社製のものを使うとシリコン含有率によってOリングが硬くなったり柔らかくなったりするらしいです。(定かではないようです)
綿棒
Oリングが入っている溝を掃除する時に使います。
普通のもので大丈夫ですが、掃除の時綿が散ってしまうとそれを挟み込んでしまう恐れがあるので巻きの硬いものが望ましいです。
エアブロワー
空気の力でゴミを吹き飛ばす道具です。
塩の結晶や砂粒で傷がつくのを防ぐためこすらず風で飛ばした方がいいです。
ハイパワータイプの方がいいかと思います。
交換用予備バッテリー
1日ひとつのバッテリーだとバッテリー切れを起こして最後のダイビングで使えないというパターンがないよう予備を持っておくと安心です。
予備のSDカード
万が一の故障や不具合時に何枚か持っておくと安心です。
大きすぎない容量で何枚かに分けてリスクを減らすようにしたほうがいいです。
SDカードの数字の読み方
SDカード自体はどんどん進化しています。
店頭で値段が違うけど同じに見えてしまって安い方にしておこうとなると性能面で大きく劣っていて使い物にならないといった恐れがあります。
容量(GB)
この数字が大きいほど同じ画質ではたくさんの写真が撮れます。
ギガバイトと呼ばれ16GB~512GBくらいまでの種類があります。
スピードクラス
クラス10以上でフル HDなめらかな動画が撮れます。
UHSスピード3以上であれば4K動画がなめらかに撮れます。
転送速度と(READ)と書き込み速度(WRITE)
転送速度はSDカード内のデータをパソコンなどにコピーするスピードがどれくらいなのかを表しています。
書き込み速度は撮った画像がSDカードに保存する速度のことです。
書き込み速度が速いほどたくさんの連射での撮影が可能になります。
これらの数値は性能面で大きく変わってくるので数値が大きいほど性能がよく値段も比例して高くなります。
書き込みロックが入っていると写真をSDカードに保存できなくなります。水中ではもう直すことはできないのでエントリー前に確認しておきましょう!
コンデジのメンテナンスと取り扱い
1.Oリングの汚れ掃除とグリスアップ
なるべく見やすい明るい場所、時間にやりましょう。
海外のホテルの場合は部屋が暗めのライトの場合などがあり、見えにくいので水没の要因を招きます。
Oリンググリスに残った砂粒などの汚れは指先の感覚と目でなするようにチェックしましょう。
グリスの目的は潤いを与え乾燥を防ぎゴムの劣化を防ぐのが目的です。
グリスの適量は米粒程度であまりべたべたに塗りすぎないように注意しましょう。
2.デジカメ本体のメンテナンス
オリンパス製TGシリーズの場合はUSB充電箇所とSDカード挿入口にゴムでシールされているのでこちらもチェックしましょう。
防水だからといって直接水につけると水没する恐れがあります。
蓋を閉めるときシリカゲル(乾燥剤)などを挟み込むと水没の原因になるのでしっかり確認しましょう。
3.原田雅章さん流エントリー前の水没チェック
泡が出なければ水没していないとは限らず、水没する時は泡は出ないそうです。
透明な部分(ふた側)を水面に対して平行に下にして桶に入れ、持ち上げて下から覗き込むと水没したとしてもカメラを濡らさずに済みます。
また、カメラのレンズが出る(伸びる)タイプは反対にレンズ側を水面に対して平行に下にして桶に入れると濡らさずに済みます。
水没チェックも桶にただ放り込むだけでなくこうしたことを意識してやるようにするといいと思います。
4.エントリーの時の取り扱い
ジャイアントで飛び込んだ瞬間は一瞬何も見えなくなるので、その時に部品が外れようが水没しようが気付くことができません。
一斉にエントリーしないといけない場合を除いて船長やガイドに預けて、後から受け取るようにすると安心です。
5.使用後の手入れ
柔らかい布などで優しく水分をふき取ります。
吸い取るぐらいの感覚で大丈夫です。
日陰に保管するようにし、高温になると本来の性能を発揮できない恐れがあります。
エキジット後の圧がかかった後のハウジングの隙間の海水はなかなか抜け出さないため、直前になって固まっているということが結構あります。
そうならないためにその日のダイビング終わりにすぐに洗うようにしましょう。
塩の結晶はこすると傷になるのでエアブロワーで飛ばすと良いです。
ボタンの隙間や可動する部分もエアブロワーが効果的です。
カメラもデジモノで新商品のサイクルが早いので古いカメラを大切にするのも良いのですが、どこかで買い替えのタイミングを考えることも重要です。
僕の感覚だとナンバリングで言うと3世代くらい次が出たらそろそろ買い替えを考えてもいいのかなと思います。
ストロボを使った撮影テクニック
ストロボを使う目的
水中では赤い色からどんどん失われていくので最終的に青一色になってしまいます。
そうならないよう(青かぶりしないよう)本来の色を再現してあげるために使います。
ストロボを使うことで陸上で見たままの光を再現できます。
ただし必ずストロボを使うということではなく、青かぶりした写真の方が自分の中のイメージに合っていると感じるようなら好みであえてそうしてもOKです。
撮影距離を考える
カメラについている内蔵ストロボでは水中では少し距離が遠いと被写体までほとんど光は届きません。
外部ストロボは内部ストロボを光ファイバーケーブルを通して連動させて発光するシステムになっているので、外部ストロボを使う際はカメラ側の設定を強制発光にしておきます。
近すぎてストロボの光が当たらない場合は、外部ストロボやライトで光の当たっていない部分を照らすようにします。
その際はバディやガイドに光をあててもらうと良いでしょう。
そして少し被写体から少し離れた距離(数センチ程度)でズームをしてサイズを合わせましょう。
ズームにしすぎると水の層が厚くなり浮遊物が目立ったり、ピントが合わなくなる場合があります。
カメラの上達方法
普段からなるべくカメラを持ち歩くようにして、スマホで撮っていたものをコンデジで撮るようにしたりすると自分のカメラの基本操作が体でだんだんわかってきます。
他人の写真をよく観察すると同じ被写体を撮ろうと思った時に勉強になったり、より良い写真が撮れると思います。
最後に
コンデジのメンテナンスと取り扱いについて参考になったでしょうか?
僕自身もTGシリーズダイビングを始めた時からずっと使ってますがカメラ本体の方はまったく手入れしていなかったですね。
脱初心者していたと思っていた僕も今回のセミナーを聞いて自分のを見てみると結構汚れていて、改めて手入れが甘かったなと感じました。
あとは隙間の塩の結晶はエアブロワーで飛ばせば良かったのかと今更気づかされました!
速攻ポチっときました!(笑)
水没という悲劇を起こさないように普段からカメラ大切にしていきましょう!
それでは楽しいダイビングライフを!