日焼け止めがサンゴを殺す!?サンゴの生態と環境について

どうも。あっきーです!

つい最近仕事の合間に何気なくニュースを見たらこんな見出しの記事を見つけました。

「ハワイでの日焼け止め販売禁止へ」

え?日焼け止め販売しなくなっちゃうの?なんでだ?

そのときはそんな程度の疑問しか持たなかったのですが、実はこれが今かなり深刻な状態を意味しているとは思ってもみませんでした。

今回は海を愛してやまない人たちへの環境についての意識が変わるきっかけになればいいかなと。そんな話です。

国際サンゴ礁年2018

国際イニシアティブ(ICRI)がこの「国際サンゴ礁2018」開催を宣言し、「つながる、広がる、支えあう」をテーマに現在サンゴ礁を守っていこうという動きが高まっています。

環境省の行政活動にこの活動についてさらに詳しく記載されているので一読してみてください。

環境省 国際サンゴ礁年2018 HP

サンゴって何?

生態

サンゴは18℃~30℃のあたたかい海に生息する生き物です。サンゴは動物であり、かつ植物のような特徴も持ちます。

褐虫藻(かっちゅうそう)と呼ばれる植物プランクトンを共生させていて、この褐虫藻が光合成を行い、サンゴに栄養を分け与えています。

サンゴ自身もプランクトンを捕まえ食べて栄養を蓄えています。

サンゴは年に一度産卵を迎え、生まれた卵はしばらく海をただよい、岩などにくっついて、そこからまた成長していきます。

役割

  • 多くの生き物の住処(魚・貝)になる
  • 激しい波を食い止め、天然の防波堤になる
  • 二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出す
  • 石灰岩を建築素材に使用することができる

サンゴが死滅する原因は?

  • 気候の変動(主に地球温暖化)
  • 天敵(オニヒトデなど)
  • 汚染
  • 能動的な接触(踏みつけるなど)

海水の温度が上がるとさっきの褐虫藻(かっちゅうそう)が共生から逃げてしまいサンゴに十分な栄養がいきわたらなくなります。

オニヒトデは以前「海の危険な生物」でも紹介した強力な毒を持ったヒトデで人間も刺されれば最悪死に至る恐ろしいやつです。

知らなかったでは済まされない!海の危険な生物と対処法について

このように栄養を失い弱ったサンゴは「白化」と言いその名の通り真っ白になり死んでしまいます。

出典 Wikipedia

左が褐虫藻と共生している正常なサンゴ、右が白化してしまったサンゴ

日焼け止めがサンゴに与える影響とは?

話は最初に戻ってなぜ日焼け止めが禁止になるのかというと、この日焼け止めに含まれている紫外線吸収剤、防腐剤であるパラベンという成分が海中に流出して、サンゴの死滅に大きく影響しているとわかったからです。

これはサンゴの死滅の原因の1つ、汚染に該当している状態です。

サンゴが死滅してまうとサンゴの役割での真逆の事態になってしまいます。

魚や貝の住処はなくなり、激しい波は食い止められなくなり、酸素は激減し、二酸化炭素は水陸増加することになります。

海に優しい日焼け止めに変えてみませんか?

とはいえ日焼け止めは塗らないでいると紫外線を長時間浴びていることになり、シミやそばかすの原因になったり人間の肌にもあまり良くないです。

僕も肌はあまり強くないのですぐに赤くなってヒリヒリしてくるので、なんとかしたいと思ってパラベンフリーで探してみたらかなりドンピシャな商品が売られていたので載せておきます。その名も、

サンゴに有害と言われる成分を含まず100%天然素材で作られた商品で保湿性、耐水性にも優れているのでダイビングはもとより海水浴にもばっちり使えますね。

最後に

サンゴ礁地帯は見ていて癒されるので好きでしたが、まさか知らず知らずのうちに傷つけていたなんてアンダーウォータナチュラリストとして恥ずかしいです。

今回のこの話を一人でも多くの人が知れば次第に環境は良くなり、結果としてダイバーにとって良いダイビングにつながってくると思います!

それでは楽しいダイビングライフを!

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