スクーバダイビングをやっていない方はこの言葉は聞いたことがないかもしれません。実際私もダイビングを始めてから知った言葉です。
空気中には窒素が79%含まれているという話を以前しました。
これは普段の陸上では特に何の影響もありませんが、圧力がかかった状態で呼吸をすると変わってきます。
水深30mあたりになると、窒素はお酒に酔ったような状態に似た影響が現われます。深く潜るほどその影響は大きくなっていきます。
個人差があり30mより浅い場所でも症状が現われる人や、深い場所でも影響が出ない人もいます。
窒素酔いになったダイバーは判断力が低下して身体が思うように動かなくなったり、気が大きくなって安全に対する配慮がない行動をとったりします。
また、不安感や不信感を覚えて、パニックなど平常心を保てなくなったりします。
酔ったような感覚がする、体が思うように動かない気がする、頭が混乱したように感じたらすぐに浅い深度へ浮上します。
基本的に窒素酔いは深度を浅くすれば時間とともに何事もなかったように消えます。
窒素酔いは深いダイビングをしなければ防ぐことができます。
窒素酔い自体は人体に危険でも有害なものではありませんが、これの影響によって自分自身の判断や行動が更なる危険を招く前に対策をとることが必要です。