どうもあっきーです!
今回はタバコとダイビングについてです。
周りを見るとプロアマ問わずタバコを吸っている人は意外と多いなという印象です。
僕も以前喫煙者でしたがダイビングを始める前にやめるきっかけがあって辞めました。
タバコそのものが身体にとってプラスにはならないものですが、ダイビングにおいても喫煙は「危険因子」になりえます。
ではどういった影響があるのか?詳しく掘り下げていこうと思います。
禁煙を考えている方はぜひこれを読んで考えるきっかけになればと思います。
タバコの成分
タバコは紙とタバコの葉だけでできているわけではなく、香料やその他「添加物」が大量に含まれています。
JT(日本たばこ)の添加物リストを参照すると一般的には聞いたことのない物質名の香料、結合剤、保湿剤などおよそ100種類以上の添加物が含まれています。
ニコチンの作用
タバコには「ニコチン」と呼ばれる成分が含まれていることはほとんどの人が知っていると思います。
このニコチンが人に依存症、習慣性を植え付けます。
このニコチンは体内に取り込まれると、脳内でドーパミンが放出され、「快感・覚醒感・緊張緩和」などが生じます。
このとき身体には20回の脈拍を速めて、血圧を上げ、血管の収縮作用が起こっています。
こうして1本吸ってからまた1時間くらいすると体内のニコチンの急速な代謝によって、またすぐニコチンが欲しい状態になってしまいます。
これがタバコをやめようと思ってもやめられない大きな原因です。
まさに麻薬と同じですね。
喫煙による負担とダイビングへの影響
呼吸器系にダメージ
ダイバーに深く関わってくるのがこの喫煙によって肺自体が弱くなってしまうという点です。
肺の柔軟性がなくなり肺胞が機能しなくなり、肺気腫になる恐れもあります。
非喫煙者の肺を見てみるとピンク色をしているのに対し、喫煙者の肺は黒くタールがへばりついてしまっています。
こうなると酸素と二酸化炭素の交換機能が低下してしまい、呼吸が浅くなり酸素が行き渡らない状態になります。
肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支炎のリスクが増加します。
心臓血管系にも影響
喫煙はアテローム性動脈硬化症を引き起こす原因にもなります。
動脈の内側にプラーク(血管内のゴミのようなもの)ができて、血流が悪くなり、血栓ができて、どんどん血流が悪くなっていき最終的には詰まってしまいます(塞栓)。
また、血流の阻害は減圧症の罹患リスクを高めることにつながります。
またダイビング中は横に寝た姿勢になっているので、足の血液が身体全体に巡るようになり、ニコチンによる血圧上昇と血管収縮による作用が相まって更に心臓に負担をかけている状態になっています。
心臓病や動脈硬化のリスクを増加させます。
タバコがダイビングに及ぼす主な影響について
- 酸素運搬の低下:
- タバコの有害物質は血液中のヘモグロビンと結合し、酸素運搬を妨げる可能性があります。これにより、潜水中の酸素供給が減少し、酸素中毒のリスクが高まる可能性があります。
- 呼吸器系の影響:
- 喫煙により呼吸器系が損傷するため、ダイビング中における呼吸の効率が低下する可能性があります。これは潜水中の快適な呼吸を妨げ、リスクを増大させます。
- 潜水中のストレスへの対応の低下:
- 喫煙は身体にストレスをかけ、ストレスへの対応能力を低下させる可能性があります。潜水は身体に負担をかける活動であるため、喫煙者はストレスに対処するのが難しいかもしれません。
- 健康問題の悪化:
- 喫煙が原因で既に呼吸器や心臓に問題がある場合、潜水中にこれらの問題が悪化する可能性があります。特に高い圧力と酸素への曝露が、既存の健康問題を増幅させる可能性があります。
- 疲労の増加:
- 喫煙は身体の酸素摂取を妨げるため、潜水後の回復が遅れ、疲労が増加する可能性があります。
これらの理由から、ダイビングと喫煙は相性が悪く、喫煙者は潜水活動を行う前に禁煙を検討することが強く推奨されます。
禁煙により、潜水の安全性と楽しさを向上させることが期待されます。
禁煙のメリットとサポート
2. 禁煙の健康への利点:
- 肺機能の改善: 喫煙をやめると、肺機能が徐々に改善されます。喫煙者の肺は喫煙をやめると回復の兆候を示し、呼吸が楽になります。
- 心臓の健康向上: 喫煙を中止することで、心臓の健康が改善され、心臓病の発症リスクが低減します。
- がんリスクの低減: 喫煙をやめることで、肺がんや他のがんのリスクが減少します。長期的に見てがんの発症リスクが非常に低くなります。
3. 禁煙のサポート:
- 禁煙プログラム: 専門の禁煙プログラムや支援団体に参加することで、禁煙の成功率が向上します。これには心理的なサポートや医学的なアドバイスが含まれます。
- ニコチン置換療法 (NRT): パッチ、ガム、吸入器などのNRTを利用することで、禁煙時のニコチン離脱症状を軽減し、成功率を高めることができます。
- 行動療法: 喫煙のトリガーや習慣に対処するための行動療法が効果的です。これにはストレス管理や代替行動の導入が含まれます。
以上のポイントを理解することで、禁煙が健康へのポジティブな影響をもたらすことが明確になります。
最後に
タバコとダイビングの関係について参考になったでしょうか?
個人的には今回タバコについて調べているうちにだんだん恐ろしくなってきて、やっぱりやめて正解だったなというのが正直なところです。
やめろと言うつもりはないですが、これを読んで喫煙することに何かいいところありますか?
タバコに回すお金で何かほかの役に立つものを買った方がもいいんじゃないかと思います!
それでは楽しいダイビングライフを!