これができて脱ダイビング初心者!覚えるべき基本の11のスキル

どうもあっきーです!

今回はダイビングの基本スキルを陸上の準備からエキジットまでをフロー化したので順を追ってチェックしていきましょう。

初心者向けに本当に基本ですが、中にはできなければやばいことになることもあります。

始めたばかりの方やこれから始める方参考に

言葉だけでなくわかりやすい動画もピックアップして載せているので自分のやり方や認識と合っているか確認してみるといいかと思います。

1.器材のセッティング

ダイビングの生死にかかわる大きな事故の70%が陸上での出来事によるものだと言われています。

準備不足もそのうちのひとつ。

忘れや不足があれば陸上では簡単なことでも水中で対処することはとても困難になります。

ここでは確認するべき場所と器材の取り付けについて見ていきます。

タンクの確認

エアー部分のOリングが有るか?または亀裂などがないか?

実際にエアーを出してみて匂いを嗅ぐ。異臭はないか?

タンク自体にも3年もしくは5年ごとに耐圧検査を受けることが義務付けられています。

再検査実施年月が刻印されているのでここまでチェック出来たらかなりすごいと思います。

BCDをタンクに取り付ける

まずは最初にBCDから取り付けます。

タンクベルトをかぶせるように通し、BCDの襟の部分がバルブと同じ高さくらいになるよう合わせて固定します。

位置が上過ぎると水中で上を向いたときに後頭部に当たり自由がなく、下過ぎるとフィンキックがしにくくなります。

最後にBCDをつかんで持ち上げてみてタンクがずり落ちてこないか確認します。

レギュレーターを取り付ける

取り付けたBCDの背後に回りレギュレーターは右、ゲージ類は左になるようにヨークをタンクバルブに取り付けます。

ヨークはきつく締めすぎず、指3本で締まる程度で止めましょう。

インフレーターに中圧ホースを取り付ける

インフレーターはカプラでの接続になっているので指でつまむようにずらしつつ押し込みます。

カチッとはまるまで確実に押し込み抜けないか確認しましょう。

ドライスーツにつなげるドライホースも付いている方はつなげるホースを間違えないように気を付け、ウェットスーツの際はタンクのバルブ部分に巻き付けておくといいかと思います。

バルブを開けて動作を確認する

ゆっくりバルブを開け、全開まで開けた後4/1ほど戻し、遊びを持たせるのが一般的です。

残圧が150200barくらい入っているか確認します。

これより少ない場合は申告して新しいタンクと交換しましょう。

最後にBCDに空気を入れてエアー漏れがないか?

レギュレーターを加えて呼吸してみてちゃんと吸えるか?

少しでも違和感を感じた場合はすぐにインストラクターに相談してみましょう!

2.バディを組む

バディとは2人一組になって潜ること。

ダイビングではこれは鉄則でどんなに潜り慣れた海でも何があるかわかりません。

このルールを破って帰らぬ人となってしまった人が多くいます。

事例を見てみると、

「いつものように潜りに行って、いつもの時間に帰ってこないので捜索したら定置網に絡まっていた」

こうした事例はもう一人いたら助かっていたのかもしれません。

器材セッティングも一緒に

バディとは準備の段階から意識して行なうといいでしょう。

いつも潜っている同士なら問題はないと思いますが、その日初めて顔合わせた人と組むことになった場合、世間話を兼ねて相手のレベルを推し量りつつ、自分のセッティングに不安があるなら聞いてみましょう。

ダイビング前のブリーフィング

一般的にガイド1人~2人に対してゲストが複数人で1グループという形がほとんどです。

そのときガイドがバディとなる人を指定されると思います。

水中で複数のグループと入り混じっても見失わないようにバディの特徴(ウェットスーツの色など)を捉えておき、覚えておきましょう。

器材もバディと背負うと楽

最低限の器材だけでも背負うとなるとなかなか重いです。

腰かけて着脱できる場合は楽ですが、地面から背負う場合は無理せずタンクを持ってもらって補助してもらいましょう。

特にBCDに肩肘を通すときは広げてもらうととても楽です。

 

3.エントリー

エントリーには2種類あり、海岸線から入っていくパターンと、船に乗って沖合のポイントへ行くパターンです。

船を使わないで歩いてエントリーすることを「ビーチエントリー」、ボートの上からエントリーすることを「ジャイアントストライド・エントリー」、または「バックロール・エントリー」と呼びます。

ビーチエントリーの場合

基本的に器材セッティングを行なう場所から歩いて数分でエントリー場所まで行けます。

スロープのようになってる場所もあれば階段になっている場所、ゴロタ石の上からという場所など様々です。

波で倒れてもいいように最初にマスクとスノーケルを装着します。

膝上くらいまでの深さに来たらバディ同士肩を借りて倒れないように片足ずつフィンをはきます。

お互い準備ができたら潜降ポイントまで泳ぎだしましょう。

ボートからのエントリーの場合

ジャイアントストロング・エントリー

バックロールエントリー

4.潜降

ブイからのびるロープや、船のアンカーロープを使う潜降と、自力で潜っていくフリー潜降の2つのパターンがあります。

潜降に自信がない方はロープ潜降を推奨します。

ロープ潜降

自分のペースを保ちつつ安定して潜降ができるので耳抜きも並行してやりやすくなります。

また、流れのあるポイントでは流されてチームがバラバラにならないようガイドから「ロープ潜降で」と指示がある場合もあります。

フリー潜降

フリー潜降の場合は足を下に潜降する「フィートファースト」、頭を下にして潜降する「ヘッドファースト」があります。

ヘッドファーストは素早く潜降することができますが、デメリットとして頭が下を向くので耳抜きがしにくくなります。

5.耳抜き

さていざダイビングの開始!という前に必ず超えないといけない課題が耳抜きです。

ここで耳抜きができないとせっかくのダイビングが中止なんてことになってしまいます。

耳が抜けない主な原因は睡眠不足、風邪気味、お酒の飲みすぎなどがあります。

耳が抜けない場合は一度浮上し再度繰り返し行ないます。

一般的なものは鼻をつまんでフンっ!と息を送り込む「バルサルバ法」というものです。

6.マスククリア

マスクの中に水が入ってきた場合に中の水を抜くスキルです。

原因はいくつかあり、スカートがめくれた状態で着けていたり、髪の毛を挟んでいたり、水中では前を泳ぐダイバーに近づいて蹴られて外れてしまったりなどがあります。

オープンウォーター講習で実際に水中でマスクを外して付け直すことをやったかと思います。

苦手意識を持った方が多いようですが、時々練習して忘れないようにしましょう。

7.レギュレータークリア

こちらもできないと万が一の場合命にかかわるトラブルにつながるので必ずできるようにしましょう。

主な原因はせきやくしゃみをしたときの勢いで外れる、ふと口元が緩んだ時に外れる、岩や突起物にぶつかって引っ張られて外れる、ダイバーに蹴られて外れるなどがあります。

中圧ホースは意外と長いので地形ダイビング中は特に注意しましょう。

もし練習してもレギュレータークリアに自信がない方はレギュレーターを首に引っかけて、もし外れてもすぐにキャッチできるグッズも売っているのでそういったものを使うと安心です。

8.中性浮力

水中で浮かんで、浮きも沈みもしない状態を中性浮力がとれているといいます。

この中性浮力の練度によってそのダイバーのレベルを推し量ることもできたりします。

上級者になると本当にその場でピタッと止まっているかのように見えます。

このスキルはすぐにうまくなるものではないので、少しづつ経験を積んで徐々にうまくなっていきましょう。

上達のポイントは、フィットしたスーツ(器材)を着る、自分に合ったウエイトの適正重量を知る、呼吸を意識することです。

9.フィンワーク

フィンを使った泳ぎは初心者でもそれなりに泳げてしまうものです。

ですが少ない力で速く楽に泳ぐことができればエアの消費を抑えることや動きの速い生物に追いついて、近くで観察できたりといいことはたくさんあります。

交互に片足をあげ、もう片方の足を下げる「アップ&ダウンストローク」、平泳ぎにフィンの取り回しを取り入れた「あおり足」と呼ばれる2種類を使います。

普段自分の泳ぎを意識してみてちゃんと流線型の姿勢で泳げているか?砂をまきあげていないか?確認してみましょう。

あおり足は水底に近い場合やサンゴや生き物を蹴らないために使います。

 

10.安全停止・浮上

浮上

ダイビングが終わりこれから水面まで浮上する行為ですが、ここで一番注意すべきはその浮上速度です。

遅い分にはいいのですが、早い場合エアエンボリズム(潜水病)という重大な症状を引き起こすからです。

これは肺胞の破裂により、空気が直接血管に入り血流を止めてしまい、脳血管の塞栓でめまいや精神障害、重症の場合には半身マヒ、意識障害が起こり、最悪は命の危険もあります。

目安となる浮上速度は自分の吐いたエアの泡と同じくらいの速度です。

また、浮上速度が速すぎる場合はダイブコンピューターの画面にスロー(slow)表示と警告音が鳴ります。

安全停止

ダイビング中に溜まった窒素を排出するために行ないます。

水深3〜5M付近で中性浮力を使って留まります。

ダイビングコンピューターが5M付近になると安全停止のモードへ自動で切り替わり、3分間のカウンドダウンを始めるので深度を常に確認しつつ待ちます。

基本安全停止はダイビングごと行うのが良いですが、絶対ではないので状況によって省略する場合もあります。

例えば凄く浅場でゆったりダイビングした場合や、今にも残圧がなくなりそうで水中にいられないなど。

11.エキジット

水面から元のエントリー地点まで戻ることを言い、最後のステップになります。

ビーチエントリー

砂浜やスロープなどからエントリーした場合は最初の時と逆の手順で上がります。

水深1M付近の足が付くところまで水面移動し、片足ずつフィンを脱ぎます。

マスクとレギュレーターは波の影響を受けない場所まで移動し終わるまでは外さない方が良いです。

器材置き場まで着いたら、2本目の準備の為すぐに新しいタンクに交換、もしくは終了なら器材を洗います。

ボートエントリー

船の後方(船尾)、横にハシゴを降ろしてくれるので、一人ずつ順番に上がっていきます。

ハシゴにつかまりながら片足ずつフィンを脱いでいき、船にいるスタッフに渡します。

そのあとはそのまま船に上がり、後から上がってくる人の邪魔にならないよう奥まで進み器材を下ろします。

船によっては昇降式のタイプもあり、4人まとめてフィンを脱がず上がれるようなシステムもあります。(西伊豆や南伊豆方面)

船着場までは脱いだ器材はタンクごと横に寝かせておき、船着場でタンク交換、もしくは器材を洗います。

最後に

いかがだったでしょうか?

自分に足りないスキルや何か忘れてしまっていたことはありませんか?

ちなみに僕は昇降式のボートはつい最近実体験してとても楽でよかったです!全部これにしてほしい!

これからもダイビングを楽しいものにしていくために少しずつ練習していきましょうね。

それでは楽しいダイビングライフを!

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