どうもあっきーです!
擬態とは水中にあるものになりきることや、生物が他の生物になりきることで外敵や何かの恩恵にあずかってる状態のことを言います。
今回はそうしてうまく生き延びてきた生物たちのおもしろい生態について5種類紹介したいと思います。
擬態で生き残ってきた生物たち5選
ミミックオクトパス
タコ目マダコ科のタコの一種です。
「ミミック」は真似をするという意味で、他の捕食者になりすますことで身を守っています。
その擬態っぷりは他の生物よりも群を抜いていて多く、正確にはわからないようですが40種類ほどあると言われています。
主に毒をもつ生物に擬態するようで、
- ミノカサゴ・・・腕をヒレのように広げる
- ウミヘビ・・・2本の腕を広げてウミヘビと同じ泳ぎをする
- クラゲ・・・体から腕をクラゲのように垂らす
- ヒラメ・・・腕を同じ向きに揃えて水底を這うように泳ぐ
など様々です。
襲ってくる相手に合わせて適切な姿に変化するとはすごい生存本能です!
これは騙される。
ミミックオクトパスの擬態動画
ノコギリハギ
まずはこの2枚を見比べてみてください。
これ見た目まったく同じにしか見えないですよね!
左がシマキンチャクフグで右がノコギリハギです。
フグ目・カワハギ科の魚です。
シマキンチャクフグはフグの仲間なので毒を持っていますが、ノコギリハギは毒を持っていません。
なのでこのシマキンチャクフグにまぎれて自分も毒を持っているふりをして食べられないようにしているのです。
背びれと尻びれの大きさを見ると見分けられますが海中では困難です。。。
それにしても海の捕食者は魚のどこを見て「食べたらいけない」と判別しているんですかね?
シマキンチャクフグとノコギリハギの動画
ニセクロスジギンポ
こちらも姿が似た魚です。
こちらの2枚を見比べてください。
ホンソメワケベラは、クリーナーフィッシュと呼ばれる魚たちのお掃除をする魚として知られています。
一方でニセクロスジギンポは、ホンソメワケベラのふりをして相手の魚の皮膚を食べます。
この2種類は口の位置の違いで見分けることができますが水中ではほぼ不可能でしょう。
魚たちもまんまと騙されてしまうようです。
ニセクロスジギンポの食事
ヘコアユ
これは写真の向きを間違ったわけじゃないですよ。
身体を縦にして泳ぐヘコアユです。
アユと名がついていますがアユの仲間ではなく、トゲウオ目・ヘコアユ科の魚で、ヘコは逆さ、アユは歩むということから名づけられたそうです。
縦にしている理由は海藻やウニの棘の一部に擬態していると考えられてます。
敵に見つかって逃げるときは横向きで高速で逃げられます。
ヘコアユの泳ぎ
ダンゴウオ
冬の海のアイドルとしてダイバーから絶大な人気を誇るダンゴウオ。
まんまるな姿でたたずんでいる姿はずっと見ていられるくらいかわいいです。
そんなダンゴウオも実は海藻のふりをしています。
でもダイバー達にはバレバレです(笑)
お腹に吸盤のようなものがあり、それを使って張り付いて海藻になりきりゆらゆら揺れたりしています。
ダンゴウオの動画
最後に
海で生きていくためにそれぞれ独自の進化を遂げた魚たちがいることを見ていただけたと思います。
この他にも擬態して生きている生物はまだいますがまた今度紹介していきたいと思います。
海で出会ったらじっくり観察してみてください。
それでは楽しいダイビングライフを!