どうもあっきーです!
今回も引き続きダイビングフェスティバル2020でのトークショーでの貴重な話をシェアしたいと思います。
トークテーマは、
「僕らの海とGoProとインスタと」
です。
ワールドトラベラーでありインスタグラマーのMAAKOさんと、音楽ディレクターである武藤洋さんの2人によるGoProをメインにした水中撮影の機材や編集方法についても紹介してくれました。
一眼カメラのような大きくて知識が必要なものとは違い、コンパクトさと手軽に撮影できるGoProとアプリを使って一眼にも劣らないきれいな写真や動画を撮れるという例をたくさん見せてもらいました。
彼ら2人の水中写真家とは違う捉え方や考えも文字にしてくれることで伝わりやすく参考になりました。
そしてこれからGoProを使ってみたい方と、動画編集上達のための参考になればと思います。
まずは2人の簡単なプロフィールから紹介していきます。
MAAKO・武藤洋さんのプロフィール
MAAKO
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大阪府出身。
沖縄の魅力にひかれ移住。
maako mindという名でインスタグラムをやっており、フォロワーは11万越え、動画再生回数146万回以上、MAAKO旅と銘打つ国内外のツアーは発表されるや否やすぐに完売してしまうほど。
2014年世界一周旅行へ旅立ち、モロッコ・イースター島・メキシコ・ウユニ塩湖・アメリカなどを巡る。
世界の絶景を独自の世界観で表現しています。
武藤洋
東京生まれニューヨーク育ち。
レコード会社のディレクターとして活躍し27歳で独立。
松任谷由実・AKB48・きゃりーぱみゅぱみゅ・サンボマスター・氣志團などステージの音源やディレクターとして活動。
音源のディレクターとしての活動の傍らで水中映像作家としての顔も持っています。
MAAKO・武藤洋さんの撮影機材
テーマからわかるとおり2人とも機材はGoProです。
ただしガチすぎてかなりトランスフォームしちゃってます(笑)
MAAKOさんの機材
- GoPro HERO 8 Black ×1
- Dive Extreme ダイブライト L2002
- INON フィッシュアイコンバージョンレンズ
- マゼンダフィルター
武藤洋さんの機材 その1
- GoPro HERO 7 Black ×2
- RGBLUE System 01 ×2
- 減光フィルター ×2
- INON 水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD
- 水中ワイドクローズアップレンズ UCL-G 165 SD
- SDフロントマスク for HERO5/6/7 X2
その2
- GoPro Fusion
- Smart Remote
- 360 BUBBLE UNDERWTER HOUSING FOR 360 CAMERAS 10M
GoProとカメラの撮影プロセスの違いについて
水中でのGoProとコンデジや一眼など、普通のカメラの住み分けについてどう違ってくるのかをわかりやすく教えてくれました。
撮影にあたって大きく3つのステップで構成が決まっています。
これは誰もがやっていることですが、③についてはやっていない人もいるかとは思います。
①事前準備(Pre-Production)→②本番(Shooting)→③事後処理(Post-Production)
普通のカメラの場合
- レンズの選択 (ダイブ前)
- 光源の選択 ↓
- フィルターの選択
- 露出 (海中)
- シャッタースピード ↓
- ホワイトバランス
- 素材選び (事後処理)
- トリミング ↓
- 現像
GoProの場合
- 水着を選ぶ (ダイブ前)
- 遊ぶ (海中)
- 素材選び (事後処理)
- トリミング ↓
- アプリでの加工
加工用アプリ
インスタグラムにアップする時のスマホでの加工はiPhone・android共通で使えるアドビ社の「ライトルーム」というアプリで加工しているそうです。
機能拡張するには有料ですが無料でも十分使えます。
ポイントとしては明るくはっきりした写真にするためにかすみの除去やライトのシャドウや白レベル黒レベルを上げたり、彩度で色鮮やかにします。
普通のカメラとGoProの流れはほぼ逆で、カメラは事前準備に時間を費やし、GoProは撮った後の事後処理が大事になってきます。
GoProは撮りっぱなしの素材だけでは作品としてほぼ成り立たちません。
多分「水着を選ぶ」は半分ユーモアも含まれてると思いますが、+αするなら海中でどう撮るかのイメトレもしておいた方がいいと思いますね。
動画作成のルールと手順について
ここでは2人の動画メインでの作品を作るうえでのルールと、どんな手順でどのような作業をするのかについて詳しく聞けました。
誰に向けての動画かを考えて決める
- 不特定多数のダイバー・ノンダイバー
- ダイビングショップの顧客獲得や囲い込み
- 仲間うちでの旅行の記録
- 生態系の記録の報告 …etc
マーケティング要素も絡んでますが、恐らくほとんどの方は一番上のダイバー仲間やそうでない一般の人に、海中のきれいな景色や生物たちを見てほしいという気持ちだと思います。
だとすると重要なのがサイズとエンターテインメント性を取り入れることができるかという点です。
SNSでのいいねやコメントが多い動画の長さ
- Instagram 30秒
- Twitter 45秒
- Facebook 60秒
- YouTube 120秒
動画を主としているYouTubeでさえも2分くらいが一番反応がいいみたいです。
僕の感覚だと短いような気がしたので意外でした。
視聴者の離脱率
- 長さ1分以内の場合 6割の人が最後まで見る
- 長さ2分~3分の場合 4割の人が最後まで見る
- 長さ4分~6分の場合 3割の人が最後まで見る
- 長さ1時間以上の場合 1割以下の人しか最後まで見ない
あれもこれも見せたくて詰め込みすぎて長くなってしまった動画は長くなるほど最後まで見てもらえなくということですね。
いいものが撮れたら色々見てもらいたい気持ちはわかりますが・・・
武藤洋さんの編集手順
- OKテイクの選択
- OKテイクの素材をみてどんなトーンにするかを決める
- テンポの違う音楽を2~3タイプ選ぶ
- 音に合わせてOKテイクを並べる
- 色を決める
- いらないテイクを捨てる
- スピードを調節する
- 更にいらないテイクを捨てる
- トランジションをはめる
- フォントを入れる
- SEと音楽のバランスをとる
- 出来上がり
Maakoさんの編集手順
- 旅の目的を決める(自分が何を見たいか?)
- 景色にあう音楽を選ぶ
- OKテイクの素材を見てどんなトーンにするか決める
- OKテイクを並べる
- いらないテイクを捨てる
- 消しすぎたOKテイクを足す
- トランジションをはめる
- 色調整
- フォントを入れる
- サムネイルにしたい場所を選ぶ
- 出来上がり
まとめ
- 見せたいテーマは一つにする
- 動画の冒頭8秒を慎重に作る
- 長さは80秒から120秒にまとめる
- 音楽選びは鍵になる
- 動画の中にテキストを入れる場合はフォント選びを慎重に
自分の目的が、色々な人に最後まで見てもらいたいということなら「なるべく短く凝縮して投稿するべし」ということですね。
最後に
GoProも本格的に使ってる人から聞くと奥が深いですね。
特に編集の部分は恐らくやったことない方はまるでわからないかと思いますが、作業的には覚えてしまえば結構楽しいですよ。
今はインターネットとSNSの発展でいろんな人に自分の写真や動画を見てもらえる機会が増えたのでこの機会に動画を撮ってチャレンジしてみてはどうでしょうか?
それでは楽しいダイビングライフを!