どうもあっきーです!
みなさん「耳抜き」っていつもうまくできますか?
ダイビングにおいて避けては通れない必須のスキルである「耳抜き」。
ですが結構苦手って人よく聞きます。
なので今回は耳抜き方法について詳しく掘り下げてお話していきたいと思います。
実際どのような仕組みで痛みが起こるのか、そしてどう解消するのか図を入れてわかりやく解説していこうと思うので、ぜひ参考にしてください!
耳が痛くなる原因と耳抜きのメカニズム
人の体の中には空気が入った臓器があり肺や、胃腸などもそうです。
周囲の圧力が高まると、気体は収縮していきます。
肺はダイビング中は常にレギュレーターから呼吸をして空気の循環があり、密閉された空間ではありません。
胃腸はよくできた臓器で伸縮性が高く、圧力による収縮も影響ありません。
ですが耳は違います。
耳の内部図を見てください。
この鼓膜(こまく)から内側、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)と続くなかでこの耳管(じかん)という部分は空気が入った密閉された空間になっています。
そしてこの周りは骨に囲まれていて伸縮することができません。
なので圧力(水圧)がかかると、耳管(じかん)が閉じて鼓膜の内側の空気と外の空気圧との間に差が生じます。
これを陰圧状態と言います。
この陰圧差が大きいほど違和感や痛みにつながります。
空気を送り込み換気をすることで耳の中の圧力を外の圧力と同じにすることで解消できます。
この閉じてしまった耳管(じかん)を意図的に開く行為を耳抜きと呼びます。
スムーズな耳抜きをするには?
耳抜き不良を起こしやすい要因
- 睡眠不足
- 疲労
- 風邪
- 緊張、焦り
主に上の4つが耳抜き不良になりやすい状態です。
ダイビングの日はよく寝て体調は万全にしておきましょう!
潜降時のポイント
- 頭を上に(水面側)して行なう
- 潜降は足を下にして行なう
- 痛みを感じる前に行なう
- 水深3mに到達するまでに3~4回耳抜きを行なう
- 陸上でも数回耳抜きをする
ベテランやある程度慣れた人なら潜降中の耳抜きは、頭を下にしてグングン泳ぎなら耳抜きをする人もいれば身体を横にして自然とマイナス浮力で潜降していく人もいます。
初心者や苦手意識を感じる人は、水面に対して身体を垂直にして足から潜降していくようにすると良いです。
また耳抜きを行なう頻度は、水深1m弱で耳管が圧力により閉じてしまうので潜降直後の浅場を一番重要と考えて、1mごとに一回くらいのペースでこまめに行なっていきましょう。
簡単な耳抜きの方法3選
ここでは比較的簡単にできる耳抜きの種類とやり方について説明します。
それぞれやり方に名前がついています。
バルサルバ法
鼻をつまんで鼻で息を吐く方法です。
一番よく使われている方法で、オープンウォーターでほとんどの人が習うのもこの方法ではないでしょうか。
ダイビングに限らず飛行機に乗る人もこの方法で耳抜きを行なっている人も多いです。
フレンツェル法
鼻をつまんで舌の根本を上あごへくっつけるように持ち上げる方法です。
慣れれば鼻をつままないでできるようになり、耳への負担が少なく、一番安全で理想的と言われています。
トインビー法
唾をのみ込み、口蓋帆帳筋(こうがいはんきょきん)を収縮させる方法です。
耳への負担が少なく安全ですが、口の中が乾燥しているとやりにくいという点があります。
耳抜き練習用の器具
オトヴェントと呼ばれる医療器具をご存知ですか?
鼻で膨らませる風船のようなもので、鼻をつまんで行なうバルサルバ法とフレンツェル法はこれを使って訓練することができます。
この風船は耳管を開かせることができる強さに計算して作られているので、耳を傷つけることなく理想的な力の入れ方を身体で覚えることができます。
最後に
耳抜き方法について参考になったでしょうか?
僕は眠りが浅いと感じたときにもろ影響が出ますね。
ダメなときは水面まで戻ってもう一度ゆっくりやり直します。
もし耳が抜けなかったら絶対に無理して潜ってはいけません。
しょうがなくあきらめてその回、その日はパスしましょう。
痛いまま潜っていも楽しくないし、なにより一生潜れない病気にかかるよりましでしょう。
それでは楽しいダイビングライフを!