どうもあっきーです!
今回は先日南青山のTEPIAで行われた「ダイビングフェスティバル2020」の2日目のトークショーで、自然写真家であり映像クリエイターでもある関戸紀倫さんの話を聞いてきて動画をとるためのコツをお話ししていたのでまとめてみようと思います。
普段は写真家の話しか聞いたことなかったので映像に力を入れている方の話が聞けるということで
「これは貴重な機会だ!」
と思って早起きして行きました(笑)
水中での動画を撮るための機材、動画を撮った後の編集などについてまとめたので、これから動画を始めたい人の参考になればと思います。
まずは本題に入る前に簡単なプロフィールから順に紹介したいと思います。
関戸紀倫さんのプロフィール
関戸紀倫(せきときりん)
名前が珍しいなと思っていたら本人もよくニックネームなのかとか聞かれるようで本名ですと答えているそうです(笑)
両親は父がフランス人、母が日本人で東京都で生まれ、幼少期はパリで過ごしたそうです。
父もカメラマンとダイビングインストラクターをやっていて、フィリピン・タイ・ガラパゴス諸島などを旅したそうです。
現在はケーブダイビングにはまって、冒険家として活動しているそうです。
沖縄で5年くらいダイビングインストラクターを経験を積んだのち、その後オーストラリアでガイド経験を重ね、カメラマンになりたいという夢を持ったそうです。
ワーキングホリデーのビザで2年間のうち、残り3か月になったときオーストラリア大陸1周という目標を掲げ、一眼と車を買87日間かけて野宿を繰り返して、撮りたいものを撮っていました。
帰国後はフリーランスとなって自然写真家として水中写真や陸の写真を撮り続けています。
最近は多くの映像制作に携わり、動画クリエイターとしてもメディアに取り上げられています。
関戸紀倫さんの動画をはじめたきっかけとコンテンツ内容
本格的に動画をスタートさせたのは3年前から。
その影響から子供の頃から自然に触れる機会が多かったことから、綺麗な自然と環境についてもっと多くの人に知ってもらいたいという思いが根底にありつつ、当時海外の若いクリエイターが音楽に合わせてかっこいい映像が流れる動画を見て、人に自然を伝えるために動画というツールもありだと思ったそうです。
現代は動画時代だということで、時代に合わせてYouTubeを通して色々な発信をしています。
動画を見てもらうことで「自分は何ができるのか」をちょっとでも考えてもらうことが課題だと言っていました。
動画カテゴリー
- トラベルビデオ
- 30秒動画 映像美で見せるショートムービー
- チュートリアル 器材紹介やセッティング動画
- 今日の海 インタビュー形式の動画
- Vlog ゴープロでの動画版ブログ
1万再生越えのトラベルビデオ
こちらが2017年に八丈島旅動画としてアップロードしたところ1万再生以上再生されてる人気動画になっています。
シネマティックかつ楽しさが伝わる素晴らしい動画です。
関戸紀倫さんの使用機材
動画専用の代表的な装備を紹介してくれました。
Panasonic LUMIX GH5S
GH5シリーズは動画専用の一眼としてユーチューバーも多くの方が使っていますね。
SはさらにGH5の機能を受け継いで高品位モデルになっています。
シネマ 4Kに対応している点もまさにプロ機ですね。
SONY FHD5 モニター
外部モニターを取り付けていました。
サイズは5インチのようで結構大きくて視認性がかなり良いと思います。
理由はカメラ本体の画面は小さいので見にくいという点と、ストリームラインを保ったまま本体の画面を見ると首が疲れるため。
そして脇を閉めて撮影できるからということです。
これは写真撮影でも使えたらマクロ写真のピントズレなどが確認しやすいのではと思いました。
RGBLUE SYSTEM02×4灯
水中カメラマンも多くの方が使っているダイビングライトでは定評のあるアールジーブルーでした。
光量最大3000ルーメンのワイド照射でそれが左右2灯ずつ計4灯でした。
これだけの光で照らせばほとんどの色は失わずにそのままの世界を伝えられます。
動画だとストロボも使えないですしね。
僕もRGBLUEブースを見て回りましたが、品質はもとより光が鮮やかで表現方法が色々あって、ホント水中スタジオだなぁと思いました。
関戸紀倫流水中動画をうまく撮るコツ
では実際に紀倫さんはどんなことに気をつけて撮影をしているんでしょうか?
大きく4つの項目が重要だと言っていました。
カメラの浮力・自分の浮力を把握する
- まずはカメラが浮くのか沈むのか確認することでブレの低減につながる
- 自分自身の適正浮力を把握しておく
- タンクは鉄は後ろに重量が行くので前にウエイトを乗せ、アルミは軽いので横につけたりタンクに分散したりと工夫してみる
- カメラの浮力はややマイナスに、ただこれはプラスにする人もいればマイナスにする人もいる
ライティングで失われた光を取り戻す
- ライトを使い水中の本来の色を再現させる
- スレートを使いホワイトバランスを5メートルおきに合わせる
- 水中では赤色から失われるので赤を足す
- 蛍光灯+青フィルターで青よりに補正する
映像をブラさない
- うねりを上から撮るときは流れに身を任せるとブレない
- 動画がブレていると見てる側も酔って気持ち悪くなって見てもらえない
動画編を行なって自分の表現をする
おすすめ動画編集ソフトについて4つ紹介されていました。
- iMovie 無料
- LumaFusion ¥2,400
- Final Cut Pro X ¥30,000
- Adobe Premiere Pro 月額¥2,480
動画を撮ったら撮りっぱなしにしないこと。
その後に編集を行うことでより思い入れのある映像に仕上げることができます。
現在ではインターネット上やYouTubeなどで色々な編集方法が紹介されています。
とりあえずやってみて、数をこなして編集に慣れていくことが大切です。
現在はスマホ・タブレットでも動画の編集できます。さらにこだわりたいならパソコンが必要になります。
iPhoneを使っている方なら無料で使えるアイムービーがおすすめです。
最初は紀倫さんもiMovieから使っていって現在はアドビプレミアを使っているそうです。
- まず使いたい曲を決める
- 1カット7秒以内で映像を切り替える
- インターネット上に乗せる場合は著作権に気を付ける
- 無料でも曲はあるが、音楽にこだわりたいなら有料サイトを使うと良い
最後に
関戸紀倫流動画を撮るコツと動画に必要なツール紹介いかがでしたか?
僕も最近は動画編集を始めるべくMacBook Proを購入したばかりなので今回の話はとても参考になりました。
まさに僕の目指しているお手本のような映像で、とても感動しました。
写真とはまた違う映像の持つ力というものも素晴らしいですね!
またセミナーなど立ち会える機会があったら是非行きたいと思っています。
それでは楽しいダイビングライフを!